2113 5月

個人レッスン方式のわが塾は多くの生徒を受け入れることはできませんが、丁寧に、個性を大切に、育て、卒業時には、ほぼ全員が、他の教科よりも高い点数を期待できる得意科目になっています。歴史が証明しています。通うには決して便利なところにはありませんが、県外を含む、幅広い地区から通塾してきていることからも想像して頂けるかと思います。ただ、同じ学年、同じ学校、同じ地域に集中する傾向があるのがちょっとした悩みです。現高三生をお断りしたのも、そうした事情があることをご理解いただきたいと思います。逆に今年度の受験生徒は少なく、並びたてる実績はありませんが、我が塾の特徴である、国立医学部医学科(香川大学医学部)の合格は果たしました。東大を目指した生徒は残念ながら、惜しくもわずかに届きませんでした。この生徒は、卒業生の親からの紹介で、才能はあるが、英語だけはどうしても伸びなくて、平均点を下げているとして、大手塾から高二の夏に私のところに来ました。東大を受けるには急仕上げでしたがセンターでは英語は95パーセント出しています。国語の点数が思いがけない結果になったことが影響したと考えています。総合点が90パーセント以上出さなければいけない東大や国立医学部を受ける生徒にとって、国語は大変なプレッシャーです。ややギャンブル要素の強い科目だからです。過去に進路変更を強いられたのは大抵国語が絡んでいます。私の長年の持論ですが、センターの国語の試験はいかがなものかと考えております。私は入塾時に、英語のことより国語はどんな状態ですか?と必ず質問するほど、全教科の中で国語力が一番大切であると考えている人間です。国語力のある生徒は英語の伸びが早いからです。しかしセンター試験では、微妙な選択肢の中、一問が8点位の配点で、少しずれただけで、大きく合計点に差が出るのです。実際、学年で国語がほぼ一番で通してきた女子生徒が、本番で160点を切ったこともあります。自分の息子のことで恐縮ですが、国語を除く合計点は99パーセントを超えていたにも拘らず、国語が入ることで94パーセントになりましたし、例をあげればきりがありません。時には、今まで取ったこともない高得点を出した生徒もいます。マーク式国語は、予定の立たない試験です。
他の主な合格大学は、日本女子大英文科、岡山県立大等、また新居浜西高校から通っていた女子生徒は当初目指したのは理系大学でしたが得意教科になった英語を生かして結局、津田塾(国際関係学科)に行きました。